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世界有数の眼鏡の産地『鯖江』を訪れて。vol.2

皆さんこんにちは。
いつもポーカーフェイス札幌店のブログをご覧いただきありがとうございます。

【福井県鯖江市】

国内のメガネフレーム生産90%以上のシェアーを誇っている、福井県鯖江市を中心とする眼鏡産業は明治38年(1905年)に増永五左ェ門によって誕生日しました。

現在は日本有数の眼鏡産地として有名な福井県鯖江市ですが、皆様は普段我々が何気なく掛けている眼鏡がどのようにして誕生しているかご存知でしょうか?

実は、一つの眼鏡が出来上がるまで、200~400程の工程を経て私たちのかけている眼鏡は作られています。それは自動車を1台作るのと同じくらいの工程となります。

今や、テクノロジーの発達とともに、機械生産が増え、3Dプリンターで眼鏡が作られることも出てきましたが、今作られているほとんどの眼鏡が数多くの方々の手作業によって生み出されています。

古き良き、代々受け継がれてきた職人たちの技術が生き続ける町、鯖江。

vol.1では『田中教作商店』での生地選びの風景をご紹介致しました。
今回はその次の工程『生地の切削』についてお話しします!
vol.1はこちらからどうぞ

眼鏡有数の眼鏡産地『鯖江』を訪れて。vol.1

『田中教作商店』さんで選ばれた生地はこちらの『松原蝶製作』さんに運ばれてきます。
こちらの『松原蝶製作』では、運び込まれた生地を、注文のサイズに切削し、フロントフレームにカーブを付ける『R付け』という作業を行います。

メガネフレームの顔とも言えるフロント部ですが、カーブの付き方で、掛けた時の印象は大きく変わります。

カーブが大きくお顔を覆うような形状になれば、スポーティな雰囲気になりますし、逆にフラットな形状になればヴィンテージライクな雰囲気になります。

フレームに合わせた金型があり、一つ一つ手作業で『R付け』を行なっていきます。

こちらの金型ですが、両手に収まる程度のサイズ感なのですが、メチャクチャ重いです。。

余談なのですがこの金型、一つで軽自動車一台買えるくらいの高価なものみたいです….

そして、こちらの『松原蝶』さんの最大の特徴が、国内のメガネフレームの内7、8割を占める大半の鼻パッドの制作を行なっているのです。

皆様はこの様々な、形をした工具が何に使用されるか分かりますか?

一見これだけ見ても、我々も中々想像しがたかったですが、実はプラスチックフレームに取り付ける鼻パットの型抜き用の工具になります。
普段は半月のような形に見慣れているので、数の多さと、様々な形に興味が一気に高まりました。

これを一枚の生地板から、手作業にて型抜きをしていきます。


サクサクと型抜きしていく様をみて、一件簡単に見えがちですが、ミリ単位で生地の無駄を余すことなくパーツを取っていくのはかなりの経験と技術がないとできません。

無駄を無くし、生地も出来る限り使用する精神は、日本ならではの事のような気がして、嬉しくもあり誇りに感じられます。

くり貫かれたパーツは複数回の処理を経て、細部が整えられ、最終的に、2つに切断することで、我々がよく目にする馴染みあるパットの形に形成されます。

実際に工場を見させていただいて、本当に多くの色・形ブランドによって様々なパットが作られて、我々のもとに届いているんだなぁと深く実感し、わずか2か所の工場を回るだけでも多くの工程を見ることが出来ました。

次回は、現在鯖江市のセルロイドの眼鏡の制作の工場としては最大の大きさとなる『佐々木セルロイド』のご様子をご紹介いたします!
楽しみにお待ちください!

こちらもご覧ください

松原蝶製作